分散共有永続ストレージシステムWAKASHI

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WAKASHIは「出世魚」の一番低いレベルのサブシステムで、既存のオペレーティングシステム上でCプログラマーが分散共有された永続データと揮発データを共に操作するための基本機能を提供する。WAKASHIでは、二次記憶上のファイルをユーザの仮想メモリに写像する仮想メモリ方式を採用することによって、Cプログラマーが永続データを通常の揮発データと機能的にも効率的にも同様に扱えるようにした。さらに、WAKASHIの分散共有メモリ方式により、永続データ及び揮発データを分散共有することが可能であり、ユーザに効率的で使いやすい分散永続プログラミング環境を提供する。WAKASHIの目標は、分散環境上で効率良くマルチメディアデータを格納・検索・処理を行なうためのストレジシステムを提供することである。従って、WAKASHIの性能評価はマルチメディアデータベースを使ったものでなくてはならない。そのために、我々は既存のオブジェクト指向データベースベンチマークOO1を拡張し、マルチメディアデータベース操作性能の測定ができるようにした。本稿では、WAKASHIの実現法と拡張したOO1ベンチマークによるWAKASHIの分散環境上での性能評価について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

分散共有永続ストレージシステムWAKASHI

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