永続プログラミング言語INADAの機能を実現するためのC++言語プリミティブの設計
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概要
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CADやマルチメディア処理など複雑なデータ構造を使用する必要のある応用分野では,再利用されるデータをプログラムの終了時にファイルのような永続的な媒体に保存しなければならない.しかし,そのような複雑なデータ構造を表現するにの通常のプログラミング言語が使用しているポインタは個々のデータが記憶空間内のどこに取られているかという番地の情報であるため,それらを記憶空間内の異なる位置に取られてもよいような情報(例えばファイル内でのオフセット)に変換したのち保存しなければならない.通常のプログラミング言語では,このような揮発データ・永続データ間の変換はプログラムの責任で行われなければならないが,これこ言語の機能として提供しようとする永続プログラミング言語の考え方が注目されている.現在開発中の言語INADAは、並列分散マルチメディア応用のための4つの永続プログラミング言語群「出世魚」の第3層を構成するオブジェクト指向永続プログラミング言語である。INADAはオブジェクト指向プログラミング言語C++を拡張し、プログラムの起動・終了を超えて存続する永続データを通常の揮発データと同様に扱う機能、および、永続データに対する問い合せの機能を提供する。これらの機能はC++の言語仕様には含まれていないが、これを実現するC++のライブラリを構築することができる。これらのプリミティブは,INADAの処理系が生成する中間言語(C++)コードの基本となるほか,C++による一般の応用プログラムでも利用可能なライブラリを構成する.本稿では、INADAを構成するために開発中のC++プリミティブクラスとその使用法の概要について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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