出世魚プロジェクト : 出世魚のUNIXへの移植
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概要
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WAKASHIは九州大学 工学部 情報工学科 牧之内研究室で提案されたオブジェクト指向データベースシステム「出世魚」の最下層部である分散共有永続ヒープ(distributed shared persistent heap,DSPH)を提供するストレージシステムである。DSPHとは、複数のワークステーションをネットワークで結合した分散環境において、タスクの仮想メモリ空間に二次記憶場のファイルと1対1に対応した領域を設け、これをDSPHと呼ぶ。DSPH領域では、応用プログラムでファイル入出力を行なわなくてもデータの保存・再利用ができるだけでなく、通常のヒープ領域において揮発データを扱う場合と同様にファイル上の永続データを扱うことができる。またローカルファイルだけでなくリモートファイルのマッピングも可能である。主記憶・二次記憶のデータ一貫性はWAKASHIサーバが統一的に管理する。本稿ではWAKASHIの分散型対応について説明する。
- 1995-03-15
著者
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