自律的オブジェクトのモデリング手法について
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概要
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より自然に世界をモデリングするために,世界を観察している人間の心の状態をも自然にモデリングできる手法が必要と考える。このアプローチに従ってオブジェクト指向にさらに幾つかの機能を付け加えたコンセプトを考案した。人間の心は,複数の自律的な「心オブジェクトとでも呼ぶべきもの」が並列に相互作用しながら,動いているものと考えている。そのため,心の中の自律的なオブジェクトを意識して,我々は考案したコンセプトを,自律オブジェクト指向(アクターオブジェクト指向)と称している。本稿では,自律(アクター)オブジェクト指向の研究動機を示すとともに,この考え方に従って人間心理の幾つかの側面をモデル化したものとして,動的モデル,因果関係モデル,情報隠蔽モデル,静的モデル,システム分析設計法,自律機能等について説明する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-09
著者
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