オブジェクト指向設計法における分岐制約処理の検討
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概要
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オブジェクト指向については,その利点としてシステム構築におけるソフトウェア部品の再利用性やシステムの保守性の良さが言われているが,リアルタイム向けのアプリケーションを考えた場合現状の設計法やイプリメント法においてはこれらの目的を充分に満足しているとは言いがたい.リアルタイム向けのアプリケーションを考える時,複雑な事象を容易にモデル化しこれを高速でリアルタイム的に動作させることが必要でありこの為には,部品としてのオブジェクトの独立性を高めるとともにこれらのオブジェクトを使って自由な組合せが出来,そしてその稼働環境に合わせて高速で動く最適な実行用のモジュール(EXEモジュール)を作ることが出来なければない.富士通研究所ではこれらの観点に立ち,部品やシステムにおいて再利用や変更保守が容易に行える「リアルタイムアプリケーション向けの次世代システム構築環境」の研究開発に取り組んで来た.本稿では当該研究開発の主要な部分の一つである「オブジェクトの動作時における分岐制約処理」を中心にこのインプリメントの考え方について紹介する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-05-27
著者
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龍 忠光
(株)富士通研究所情報処理研究部門
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村川 雅彦
(株)富士通研究所情報処理研究部門
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豊田 雅信
(株)富士通研究所情報処理研究部門
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足立 武史
(株)富士通研究所情報処理研究部門
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戸島 哲夫
富士通ネットワークエンジニアリング(株)開発部
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戸島 哲夫
富士通研究所マルチメディアシステム研究所
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龍 忠光
富士通研究所マルチメディアシステム研究所
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龍 忠光
(株)富士通研究所マルチメディアシステム研究所
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