二分決定グラフによる知識圧縮

概要

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エキスパートシステムはコンピュータサイエンスのもっとも目覚しい発達を遂げている分野の一つである。その発達に伴い、大量の知識を保持する必要が出てきた。このためこのような大量な知識を効率良く保持する手法が必要となってきている。実際に利用されているエキスパートシステムはプロダクションルールのシステムが多く、命題論理で表現できるものも多くある。命題論理の各ルールは論理関数で表すことができ、それに基づくルールベースは和積標準形として表される。ここで、各ルールがホーン節という条件を仮定すれば、各和項には高々一つの正リテラルしか持たない。またこの和積標準形は否定を考えるとド・モルガンの法則により、積和標準形となり、各積項は高々一つの負リテラルしか持たない。本稿では、このように制約された論理関数の積和形の最小化を二分決定グラフを用いて高速に行ない、積項数に対応するルールベースのルール数を減少させる手法について述べる。ホーン節に対応する論理関数では非巡回な場合は非冗長性と最小性が一致することが知られている。このため非冗長論理関数を生成するBDDを用い、巡回部分の最小化について検討した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

二分決定グラフによる知識圧縮

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