データ知識協調モデルにおけるデータ知識スキーマの変換方式

概要

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データ知識協調モデルは分散したデータベースと知識ベースの統合のために導入された。このモデルは、smalltalkシステムをデータベースと知識ベースの間に介して、データ・知識を独立なデータ・知識ベースからsmalltalkシステムに動的に移入して(import)協調させる形で実現できる。実現する場合に、移入された異種のデータ知識のスキーマは応用に応じて柔軟に変換できることが要求されている。しかし、サブクラス、ビューおよびバージョンによる従来の変換方式は、データ知識スキーマの変換には不十分である。この問題に対して、我々は代理クラスの概念をオブジェクト指向モデルに導入した。代理クラスは元のクラスの変形として作られる。元のクラスのインスタンスを代理クラスのインスタンスにすると、その属性と操作を代理クラスの定義に従って変更させることになる。また、代理クラスに対しては、許された範囲内での自律性を認めており、これがビューと異なる点といえる。本稿では、代理クラスによるデータ知識スキーマの変換方式について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27