カラー動画像から手指の動作の認識

概要

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本研究はヒューマンインタフェスのための手指の動作の認識に関するものである.手の動作の認識の研究は近年,仮想現実感などの研究とともに盛んに行なわれ,多種の認識手法が提案された.しかし,それらの手法の大部分は,認識の時に,手の形状は変化してはいけないとか,LEDなどのものを指先に付けたり,特殊な手袋を使用することような,ユーザに不自然な制限を加えるものが多い.また,指先の位置だけを求め,その情報だけを利用して手の動作の認識を行なう手法も提案された.手の動きを不自然に制限したり,手の上に特殊な装置をつけることは,手の動作を認識する装置を,ヒューマンインタフェスとして利用する際,ユーザの創造性を損なう可能性がり,望ましいことではない.また,人間の手の動作は非常に繊細で豊なので,手の指先の位置の情報だけで表現することは不十分である.以上の理由で,我々は手指を重視して,視覚による非接触的な手法で手の動作認識の研究を行なった.我々は,一般的なオフィスのような自然照明の環境を想定し,カラーテレビカメラで撮像された入力画像を次の処理によって手指の認識を行なう.まず,肌色の情報を用いて入力したカラー動画像から手と背景を分離し,手の領域を抽出した後,手の領域のスケルトン(skeleton)を求める.人間の手指は太さがほぼ一定の円筒状のものという制約条件を利用して,手の領域のスケルトンから手指の部分を抽出し,手指のスケルトンから手指の位置,方向と長さを決定して,指の動きを求める.
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27

カラー動画像から手指の動作の認識

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