状態記述系列からのオペレータの生成

概要

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これまでプランニングについては,STRIPS,NOAH,SIPE等で色々と研究されてきている.プランニングとは,あらかじめプランナーに組み込まれたオペレータを用いて環境を初期状態から目標状態まで変化させるオペレータの系列を求めるものである.従来のプランニングにおいては,目標まで到達するために必要なオペレータはあらかじめプランナーにすべて組み込まれている事が前提となっている.しかし,目標を達成するために必要なオペレータが初めからすべて組み込まれているとは限らない.むしろプランナーに与えられるであろう問題をあらかじめ想定できて,そのために必要なオペレータをすべて定義しておくことが可能な場合というのは希であろう.そこで与えられた問題に対し,オペレータの不足からプランニングができない場合が生じてくる.このようなオペレータの不足に陥った場合,なんらかの方法で新たにオペレータを定義する必要が生じてくる.その時にシステムに初期状態から目標状態への状態変化を表わす状態記述系列を与え,システムが各状態記述間からオペレータを生成するという方法で定義する.この方法であれば,与えた問題に必要とされるオペレータが容易に定義できる.また,言い換えればこういった機能があればあらかじめプランナーにオペレータが定義されている必要はない.プランナーに問題を与えて,もし解けなければ状態記述系列を教示することでオペレータを生成させ,後の問題にそのオペレータを用いる.このサイクルを繰り返すことで必要なオペレータを徐々に増大させることが可能となり,プランナーの設計者はプランナーに要求される問題を想定したオペレータを定義する必要がなくなる.以下にオペレータ生成のための方法について報告する.
社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04

状態記述系列からのオペレータの生成

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