類推における類似性と写像の相互関係に関する考察
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概要
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与えられたタスクを繰り返し実行していくうちに,過去の経験を生かして実行の効率を高めて行くシステムを実現することは,人工知能の研究の一つの目標である.過去の経験を現在のタスクに生かす方法の一つに類推があり,心理学等の立場から人間が実際に行う類推のモデル化の研究も行われている.また,類推システムを計算機を用いて実現するために,工学的な立場から類推の重要な面に焦点を当てて考察しそれを定式化する研究も進められている.我々の研究も類推の定式化と類推システムの実現を目指している.従来の研究では,対象間の類似性が類推の過程全体にどのように関係しているかについてほとんど触れられなかった.そこで,本報告では,類似する対象に共通な特徴を類似性とみなし,類推過程の一つの段階である写像と類似性との間の関係について考察し,その重要性について述べる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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