総合距離尺度を用いた構造的クラスタ分割

概要

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クラスタリングとは、ものを分類、分割する操作ある。評価基準を逐次的に適用して入れ子状の分割を得る階層的分類法と評価基準により単一に分割状態を得る非階層的分類法に分けられる。階層的分類法ではクラスタを融合(あるいはは分離)するための評価基準が必要であり、非階層的分類法においては、分割状態の評価基準が必要である。これらの評価基準は、目的や対象あるいは効率を考えてさまざまなものが提案されている。本稿では、視覚的に認知される構造を持った対象の分割を想定し、その分割の評価を行う総合距離尺度を用いた分割実験について報告する。めざす総合距離尺度を評価基準とした分割は、単一分割でなく、入れ子状の分割でもない限られた範囲で複数の状態をもつものである。たとえば、2通りの2分割状態があるといった分割である。実験は、階層的分類法、非階層的分類法による分割と、総合距離尺度を用いた分割との比較実験である。比較実験で得られた結果より、総合距離尺度による分割の特性を考察する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06