『輯製20万分1図』データの活用に関する一考察
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概要
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『輯製20万分1図』(輯製図)は日本全国をほぼ同じ精度で作成されたわが国最初の地勢図群である。現代の地勢図や地形図と近世の古地図とをつなげる地図群と考えられている。歴史研究の地図利用において、この地図群の電子化、活用は意義深いと考えられる。輯製図の図郭は現行の20万分の1地勢図と同じであるが、その編纂がどのようされたか詳細はわかっていない。一方、国土数値情報等の電子化された空間情報は、現行2万5千分のユ地形図を基盤に作られている。縮尺や図法の異なる地図から作成された空間データは、緯度経度のもとで一元的に扱うことができるが、逆に地図画像上に空間データを描画しようとすると地図の図法等の解析が必要となる。地図画像からの空間情報の電子化と電子化された空間情報の地図画像への描画は双対の関係であると言える。本稿では輯製図および20万分の1地勢図について検討と考察を行い、国土地理院・数値地図25000(行政界・海岸線)を用いて両者の地図画像上への行政界・海岸線を描画する実践的方法について報告する。
- 2007-05-25
著者
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