埋蔵文化財のコンピュータ映像化 : 音響パルスエコー法の試み
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概要
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考古学における発掘調査の合理化をはかるため, 音響計測にもとづいて埋蔵文化財を映像化するパイロットシステムの構成と映像化実験について述べる. パイロットシステムの構成では, まずパルスエコー法による音響計測に適する送受波系の設計指針を述べ, 試作したOM式送波器を含む送受波系について, みかけの分解能を定義する. さらに, 受波された反射波形から地表面に平行な断面上の反射強度分布(平断面)を求める映像処理について述べる. 最後に, 実際の埋蔵文化財(古墳の石室)を対象とした映像化実験を通じて, パイロットシステムの事実上の分解能を把握するとともに, 埋蔵文化財のコンピュータ映像化が実際上いくつかの困難があるにもかかわらず原理的に可能であることを実証している. この結果, 今後実用に耐え得るシステムを構築する際, 解決しなければならない問題点が整理され, はっきりした見通しが得られることとなった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-03-15
著者
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