前方後円墳の平面形にもとづく型式判定
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概要
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前方後円墳の墳形がいくつかの型式に分類されるという予想にもとづいて、すでに多くの型式学的研究(形態研究)が行われている。3次元的な築造物である前方後円墳の型式について考える前提は、現在の墳形を写した実測図から築造時の原形を推測し、墳丘各部の原寸を推定(計測)することである。本稿では、電子化された実測図(ビットマップイメージ)にもとづいて形態研究の基礎となる7部位のうち、平面形に属する4つの部位の計測操作を支援する墳形計測システムについて述べる。これに関連して、4つの計測値にもとづく墳丘の築造年代の推定(編年)を論ずる。さらに、平面形に属する4つの計測値のみによって3次元的な築造物としての前方後円墳の型式判定を実現する可能性とその方法論について論ずる。最後に、試案として分析空間と名づけた型式判定のためのプラットフォームを提示し、その有効性について考える。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-01-26
著者
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