江戸時代における人口移動分析システム構築に向けて
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概要
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『宗門改帳』(以下,宗門改帳)は,江戸時代の人々の動態を書き付けた古文書であって,江戸時代の人口を研究するにあたっての基本史料とされている.往時の人々の婚姻や引越といった変化が詳細を記録されている.宗門改帳は,研究者によってデータベース化され,活用されている.本研究は,宗門改帳データの分析支援を目的とした,GIS を基盤とする近世人口移動分析システムの構築をめざすものでる.近世人口移動分析システムは,宗門改帳データから人口動態の分布や移動の状況を集計し,地図画像上に表示する機能を中心にデータの時空間分析の支援を行う処理系として実現したい.本稿では,まず既存の宗門改帳データについて検討を行い,システム化に即したデータ形式への変換について述べる.つぎに試作したプロトタイプシステムに概要を述べ,分析事例を紹介するとともに今後の展望を述べる.
- 2009-07-18
著者
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