計算機制御された力学系による歌声生成の基礎研究

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概要

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計算機を用いた音声合成はアルゴリズムによる手法が主流となっているが、その合成音は自然な歌声の生成に適当なものとは言えない。一方、人間の発声機構を物理的に構成することにより、より人間らしい音声を生成できると考えられる。また、このような機械系に聴覚フィードバックをつけて計算機によりダイナミカルに制御することによって、人間が発声技術を獲得したり、或いは練習によって声色をまねる過程をシミュレートすることも可能であろう。我々は現在、計算機制御された力学系による歌声生成システムの製作を試みている。音声生成に必要なピッチ、ホルマント等を生成するためのパラメータと機械系の動作を対応付け、計算機で実時間制御することにより自然な歌声を生成することが目的である。本報告では、声帯部に人工声帯を用いて声の高さ及び音量を適応的に制御することにより、ハミングの歌声を生成するシステムについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06

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