林内移動式枝払い機械の詩作に関する研究(III) : 列状間伐作業への適用例
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概要
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タワーヤーダのウィンチけん引力を利用した試作枝払い機を用いてスギ27年生林内で列状間伐試験を行った。試作枝払い機の林地セットは平均16.9人・分で、撤収時間は7人・分であった。集材および枝払いの1サイクルは2.4〜3.4分であり、その作業功程は3.83〜5.35m^3/時であった。材を枝払い機に載せるのに、(1)材を機械に落とすようにして載せる、(2)材を引きながらクラムバンクを閉じる、(3)材が着くと直ちに機械に下ろしてクラムパンクを閉じる、(4)材を1度止めてから機械に下ろし、クラムバンクを閉じる、(5)材を鼻上げしながら人力で動かして載せる、のパターンがあり、(1)〜(3)ではわずかに0〜3秒であり、(5)で約9秒であった。材を機械に載せてからクラムバンクを閉じて索を張り上げるまでに要した3〜4秒を加えると、これらの時間合計は9〜12秒である。これが枝払い時間に相当することになり、試作枝払い機により枝払い時間と労働力を直接的かつ大幅に削減できることが確かめられた。
- 日本森林学会の論文
- 1994-11-01
著者
-
酒井 秀夫
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
後藤 純一
高知大学農学部
-
猪内 正雄
岩手大学農学部農林環境科学科森林科学講座
-
猪内 正雄
岩手大学演習林(元)
-
猪内 正雄
岩手大学農学部農林環境科学科
-
後藤 純一
高知大学農学部林学科林業工学講座
-
酒井 秀夫
東京大学農学部
-
及川 良一郎
及川自動車株式会社
-
及川 良一郎
及川自動車
-
猪内 正雄
岩手大学農学部
-
酒井 秀夫
東大
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