林内移動式枝払い機械の試作に関する研究(II) : 試作枝払い機の枝払い特性

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概要

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タワーヤーダのウィンチけん引力を利用して、集材中に林内で同時に枝払いを行う機械を試作し、枝払い時の索張力を検討した。供試木はスギ25〜27年生間伐木で、枝の皮内最大径は7cmであったが、これを払うことができた。樹種やけん引速度、刃体や機体の固定度合い、刃と材の接触の具合等によって、枝払いに必要なけん引力も変わってくるが、供試木の枝払い時の索張力の平均値、最大値の平均はそれぞれ0.69tf、1.89tfであり、タワーヤーダのけん引能力とも釣り合っていた。1本の枝の切断力に比してタワーヤーダの出力が大きく、8〜11秒間で100本前後もの枝を一度に払ってしまうため、枝払い時の索張力と払う枝の直径との間に関係は認められなかったが、枝の径や量が索張力や機体の揺れに関係していることは否定できない。試作林内枝払い機械の枝払いに要するエネルギーはクラムバンクの油圧による締め付けだけなので、枝払い機械自体の消費エネルギーは少ない。
日本森林学会の論文
1994-09-01

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