Echinochloa ragged stunt virus (ERSV) は rice ragged stunt virus (RRSV) と同じ属に分類される
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概要
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近年報告されたEchinochloa ragged stunt virus (ERSV) は病徴, ゲノムの電気泳動パターンがOryzavirus 属の rice ragged stunt virus (RRSV) に類似しているにもかかわらず, 分類位置が明らかでない。今回, ゲノムレベルで両ウイルスに類縁関係のあることが明らかになった。両ウイルスのゲノム dsRNA をプローブとし, RNA/RNA ハイブリタイゼーションを行うと, 弱いながらも交叉反応が認められた。次に ERSV の両末端塩基配列をゲノムニ本鎖 RNA より直接決定し, ほかの植物レオウイルスと比較したところ, ERSV ではすべてのセグメントに共通な配列 : 5' GAUAAAU...GGUGC 3' が見いだされ, すでに報告されたPhytoreovirus と Fijivirus に属するウイルスのそれと全く異なっていたが, RRSV の共通保存配列と同じであった。従って ERSV と RRSV は同じ属に分類されることが示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1994-10-25
著者
-
上田 一郎
北海道大学大学院農学研究科
-
顔 瑾
農研セ
-
四方 英四郎
北海道グリーンバイオ
-
四方 英四郎
北海道大学農学部
-
木村 郁夫
北海道大学農学部
-
四方 英四郎
北海道大学農学部植物病理学教室)
-
顔 瑾
北海道大学農学部
-
陳 慶忠
Taichung District Agricultural Improvement Station
-
陳 慶忠
台中区農業改良場
-
陳 脉記
国立中興大学
-
木村 郁夫
北海道大学水産学部生化学教室
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