逆転写-polymerase chain reaction(RT-PCR)を用いたホップ潜在ウイロイド(lJLVd)の検出
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概要
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ウイルスフリーホップよリ, 低分子RNAを抽出し, 二次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)で, ウイロイド様RNAを検出した。このRNAは, 8M尿素変性条件下でのPAGEにおいて, ホップ矮化ウイロイド(HSVd)よりかなり速く泳動した。この低分子RNAに対し, 既報のホップ潜在ウイロイド(HLVd)の塩基配列より設計した特異的プライマーを用い, 逆転写-polymerase chain reaction (RT-PCR)を行ったところ, HLVdの塩基配列から予想される長さのcDNAが増幅された。このRT-PCR産物より完全長HLVd・cDNAをクローニングし, その塩基配列を決定したところ, 既報のHLVdと同一であった。また, ホップより全核酸を簡易抽出し, ドット・ブロットソヘイブリダイゼーションおよびRT-PCRによる遺伝子診断を行った。その結果, ある検体においては, ドット・ブロット・ハイブリダイゼーションでは, HLVdが検出されなかったものの, RT-PCR法で検出され, RT-PCR法は, HLVdの検出に有効で, ドット・ブロットハイブリダイゼーションより高感度である可能性が示された。また, 検定した栽培ホップ全品種の元株からHLVdが検出されたが, それらの元株から茎頂培養によりウイルスフリー化された株のうち, 2検体では, RT-PCR法でも, HLVdが検出されず, 茎頂培養により, HLVdのフリー化が可能であることが示唆された。
- 1992-12-25
著者
-
須田 成志
サッポロビール
-
糸賀 裕
サッポロビール(株)バイオ研究開発部
-
糸賀 裕
サッポロビール
-
四方 英四郎
北海道グリーンバイオ
-
李 世訪
中国農科院植物保護
-
四方 英四郎
北海道大学農学部
-
四方 英四郎
北海道大学農学部植物病理学教室)
-
畑谷 達児
北海道大学農学部
-
日影 勝幸
北海道大学農学部植物学教室
-
須田 成志
北海道大学農学部植物学教室
-
永田 龍哉
北海道大学農学部植物学教室
-
李 世訪
北海道大学農学部植物学教室
-
谷越 時夫
サッポロビール株式会社植物工学研究所北海道センター
-
日影 勝幸
北大農
-
永田 龍哉
北大農
-
谷越 時夫
サッポロビール
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