マルチスキャニング法によるスムーズエッジ処理を施した三次元物体の陰影表示
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概要
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計算機により創成された三次元物体をラスタスキャンディスプレイ上に表示する場合, 面の境界部が階段状となったり, 小さい物体が見え隠れするエリアジングを生じる. これは画素数に対応した有限な離散点で画像をサンプリングするために生じる. この問題を解決する方法としては, サンプリング点数を増加させる方法, 各画素内に占める図形の面積を詳細に求める方法等が開発されている. また, これらの方法は隠面消去の方法と大きな係わりをもつ. ここで提案する方法は, 隠面消去をスキャンライン単位で行う方法に適した方法であり, 各画素の色は走査線を増加することにより求める. すなわち, 増加した走査線上の図形の存在区間および輝度を求め, それらに適当なフィルタをかけることにより画素の色を決定する. なお, フィルタはフーリエウィンドとガウシアンフィルタを用いた. 提案する手法は, 画素内の面積を詳細に求める方法よりもアルゴリズムが簡単であり, 水平方向に連続的にサンプリングすることから, サンプリング点数を増加さす方法よりもよい画質の得られる方法である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-09-15
著者
-
西田 友是
東京大学大学院
-
西田 友是
福山大学工学部情報処理工学科
-
中前 栄八郎
広島大学工学部第2類(電気系)回路・システム工学
-
中前 栄八郎
広島大学工学部第2類(電気系)
-
中前 栄八郎
広島大学工学部
-
西田 友是
福山大学工学部:東京大学理学部情報学科
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