大気中の微粒子の影響を考慮した光跡表示法

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概要

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コンピュータグラフィックスの分野において,光の反射,透過,屈折の表現法の研究が盛んに行われるようになった。これまでは,金属やガラス等の物体に対する反射・透過光の表現法が主に開発されてきた。本稿では空気中の微粒子による光の散乱・吸収を考慮した表現法について提案する。光の照射空間は,大気中の粒子によって明るく照らされる。この効果を表現することにより,照明効果の予測や自然光下での事物の可視性および見え方の予測が可能になる。すなわち,1)霧のある夜での自動車のヘッドライト,街灯,投光器等による光跡を含めた照明効果(走行シミュレーションにも適用可),2)スタジオ,舞台照明におけるスポットライトの光跡効果,3)窓からの侵入光の光跡,4)霧あるいは霞中での信号や標識の見え方, 等の表現が可能になる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

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