優先順位テーブルを用いた三次元物体の陰影表示の一手法
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概要
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三次元物体を透視図として表示するには, 隠面消去を行う必要がある. この隠面消去の方法には種々の方法が開発されており, その一つに, 隠面消去のための図形走査に先だって, 画面中のすべての面の前後関係, すなわち奥行に関する優先順位を求めておく方法がある. 本論文で提案する方法もこれに属すもので, 凸多面体の集合を対象としており, 次の特徴をもっている. (1)凸多面体単位に優先順位を決定することにより, 視点(または光源)に対するその判定回数が減少し, また, その判定も容易となる. (2)前処理として, 凸多面体の構成面のうちからある条件を満たす分割面と呼ばれる面を選択する. これにより, 視点が与えられた際, 分割面の視点に対する表裏を用いて即座に凸多面体同士の優先順位を決定することができる. なお, これらの分割面は優先順位テーブルにあらかじめ記憶しておく. (3)凸多面体の集合をいくつかのグループに分割して入力し, 優先順位テーブルをグループ単位に作成することにより, 移動物体を含む図形に対する優先順位の決定が容易となる. 適用例により, 提案する手法の有用性を示している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1983-07-15
著者
-
西田 友是
東京大学大学院
-
西田 友是
福山大学工学部情報処理工学科
-
中前 栄八郎
広島大学工学部第2類(電気系)回路・システム工学
-
藤井 克典
福山大学工学部電子電気工学科
-
中前 栄八郎
広島大学工学部第2類(電気系)
-
中前 栄八郎
広島大学工学部
-
西田 友是
福山大学工学部:東京大学理学部情報学科
-
藤井 克典
福山大工
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