ストロークによるペンアンドインク風画像の生成とそのアニメーション化

概要

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ペンアンドインク風の画像は、写真のようにリアルな画像よりも、詳細を抽象化し、形状を強調させる等の特徴を持つために注目されている。そのような利点のため、ペンアンドインク風の画像は三次元モデルのアニメーションの描画にも適用できる。描かれるイラストのストローク(筆運び)に、元の三次元の幾何的情報が反映されるようにしつつ、ペンアンドインク風の線画を生成するシステムを提案する。また、対象となるモデルに回転もしくは動きがあるときには、生成される前後のフレーム間でストロークに相関関係を持たせ、自然なアニメーションが得られるようにしている。提案するシステムでは、以下のように画像の生成を行う。(i)三次元幾何モデルから、濃淡を表すグレイスケール画像と、それぞれの面上での筆運びの方向の情報と全体の輪郭線の情報を取り出す。(ii)それらと以前のフレームの情報を基に、方向付けされた線を描くが、その際、線画の濃淡画像と、グレイスケール画像とを比較し、線を描く適切な位置を決定する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2000-12-08