線光源により照射された三次元物体の陰影表示
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概要
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三次元物体の陰影表示に関して, 近年, 隠面消去問題に加え, より現実感のある画像を得るための種々の研究がなされている. しかし, これらの研究はtexture, 反射等の物体の性質に主眼をおいてなされているものが多く, 光源は平行光線あるいは点光源に限られている. 本論文では, 光源が線光源の場合の三次元物体の陰影表示について, 照度計算を精度よく行うことにより, 現実感のある画像を表示する一つの方法を提案している. 線光源の場合, 平行光線, 点光源に比べて, 影の形状が復雑となり, またその境界がぼけたものになるため, 濃淡付け(照度計算)が複雑となる. そこで, これらの問題の解決法について述べている. 本論文の特徴は次のとおりである. 1)半影中を含み, 照度計算を精度よく行うので, 現実感のある画像が得られ, 照明設計への応用が可能である. 2)三次元物体を凸多面体の集合として取り扱うことにより, 半影および本影を生じさせる空間を容易に決定できる. 3)隠面消去のための図形走査の前に, 各面上の影(本影, 半影)の領域をあらかじめ求めておくことにより, 照度計算が容易となる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-07-15
著者
-
西田 友是
東京大学大学院
-
西田 友是
福山大学工学部情報処理工学科
-
中前 栄八郎
広島大学工学部第2類(電気系)回路・システム工学
-
中前 栄八郎
広島大学工学部第2類(電気系)
-
中前 栄八郎
広島大学工学部
-
西田 友是
福山大学工学部:東京大学理学部情報学科
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