看護学生の小児看護学実習におけるインシデントの実態と教育上の課題

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
医療の高度化、専門化に伴い、リスクマネジメントと医療事故防止が看護職に強く求められている。看護基礎教育においても、安全を確保した実践能力を備えた専門家を育成する必要がある。本研究は、病院における小児看護学実習での看護学生のインシデント発生状況の実態を明らかにし、小児看護学教育上の課題を考察することを目的にして実施した。その結果、9事例のインシデント報告があり、A大学の看護学生の小児看護学実習におけるインシデント発生要因は、危険予測不足、確認不足、注意不足、技術不足、経験不足、知識不足、理解不足、思い込み、未熟な判断力などであった。教育上の課題として、看護学生に対し、技術習得のための演習を強化すること、技術を練磨させる環境作りをすること、確実な技術提供をしなければならないという意識付けをすること、実習指導者と看護学生との自由な意見交換のもとでの環境作りが必要であることなどが考察された。
山形県立保健医療大学の論文
2005-03-01

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク