基礎看護学分野における書籍に記述された心理社会的側面のヘルスアセスメント内容に関する分析

概要

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<目的>看護学生の心理社会的側面のヘルスアセスメント能力を育成するための教育内容を検討するにあたり、第1段階として心理社会的アセスメントに関係する内容が基礎看護学に関する書籍でどのように取り上げられているかを明らかにする。<方法>対象は、過去10年間でわが国で発行された書籍のうち、ヘルス・フィジカルアセスメント・看護アセスメント・看護過程・看護診断・基礎看護のキーワードで検索した126冊である。分析は内容分析的手法を用いた。<結果>126冊中、心理社会的アセスメントに関する記載のあった書籍は58冊であった。そのうち、34冊は「カテゴリーやデータベース」のみの列挙、5冊は「看護診断指標と関連因子」が記述されており、残りの19冊の内容は「心理社会的アセスメントの視点」、「看護問題(看護診断)」「理論背景」のカテゴリーに分類された。<考察>心理社会的側面のアセスメント能力を育成していくための理論的基礎の記述が不十分であることが示唆された。
山形県立保健医療大学の論文
2002-03-01