育児行動の促進を目的とした父親学級プログラムの介入時期別にみた効果の検討
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概要
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【目的】育児行動を促進させるための独自に作成した父親学級プログラムを実施し,その効果と介入時期を検討する。【方法】平成24年2〜5月に, A病院の産前教室に参加した初めて子どもをもつ父親を産前に介入する群6名,産後に介入する群6名,非介入群5名に無作為に割りつけた。評価は産前,退院1週間後,退院1ヵ月後に行った。評価内容は育児・家事時間,性役割観,子ども観である。プログラムは「父親が育児をする意義の解説」「育児知識の提供」「育児技術の演習」の3つを骨子とした。【結果】退院1ヵ月後の時点で,平日の家事時間について3群間に有意傾向があり(P=0.09),産後介入群の家事時間が多い傾向がみられた。また,子ども観得点は3群間に有意差があり(P=0.03),産後介入群において産前よりも退院1ヵ月後の得点が有意に高かった。【結論】父親の育児行動を促進するためには,本研究プログラムを産後に実施することが効果的であることが示唆された。
- 日本母性衛生学会の論文
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