産後1ヵ月の母親の育児に対する対処行動の実態および対処行動と育児不安,ソーシャルサポートとの関係
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概要
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【目的】産後1ヵ月の母親の育児に対する対処行動の実態を把握し,対処行動と育児不安,ソーシャルサポートとの関係を明らかにする。【方法】A県の総合病院1施設で実施された産後1ヵ月健康診査に訪れた母親129名を対象に質問紙調査を実施し,128名(有効回答率99.2%)を分析対象とした。調査内容は,基本属性,積極的・消極的対処行動尺度,育児不安スクリーニング尺度,Visual Analogue Scaleを用いたサポート満足度,相談相手の人数である。【結果】産後1ヵ月の母親がとっている対処行動は,効果的対処行動が68.8%,悪循環的対処行動が31.2%であった。パス解析の結果,対処行動が悪循環的であるほど育児不安は強くなり,育児不安が強いほど対処行動は悪循環的となりやすいという相互関係が認められた。相談相手の人数が多いほど,また,実母からの手段的サポート満足度が高いほど効果的対処行動をとりやすいことが明らかとなった。
- 日本母性衛生学会の論文
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