非殺菌性抗いもち剤のいもち病菌付着器におけるメラニン合成阻害
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概要
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トリシクラゾール, CGA 49104, フサライドなどの非殺菌性抗いもち剤が, いもち病菌菌糸によるメラニン合成を阻害し, 培地中に中間体やその代謝物を蓄積することはすでに知られているが, これらの薬剤に最も感受性の高い感染過程において重要な働きをする付着器の成熟過程でも同様に2-ヒドロキシジュグロン(2-HJ)等の蓄積が認められた.セロファン膜への穿入も同時に阻害されるが, 菌糸によるセルラーゼの産生に対する影響はなく, メラニン生合成後期中間体の薬剤との拮抗作用も完全でないことから, 2-HJのような細胞毒性を有する代謝物が付着器内およびその近傍に蓄積することが, 菌の感染機能の獲得または発現を阻害する一要因であることを推定した.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-05-20
著者
-
山口 勇
The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN)
-
山口 勇
理研
-
見里 朝正
The Institute of Physical and Chemical Research
-
見里 朝正
理研
-
関戸 茂子
The Institute of Physical and Chemical Research
-
関戸 茂子
理化学研究所
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