N-フェニルスルホニル-2-クロロイソニコチン酸アミドのイネいもち病に対する作用特性
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概要
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N-フェニルスルホニル-2-クロロイソニコチン酸アミド(NPSI)はイネいもち病に対し治療効果には乏しかったが, 50cm^2ポット当り有効成分量2.2mg以上の水面施用で高い防除効果を示し, 効果は4週間以上持続した.NPSIのイネいもち病菌に対する直接の抗菌力は非常に弱く, これによって防除効果は説明できなかった.NPSI処理イネ葉上に生ずるイネいもち病病斑については小型の褐色病斑の全病斑数に対する割合が無処理の25.5%から45.7%へ高まった.NPSI処理イネにイネいもち病菌を接種するとイネ葉のパーオキシダーゼ活性が無処理-接種イネに比し, 接種1日後で1.53倍, 3日後で1.73倍, 7日後で1.56倍に増大した.さらにNPSIの防除効果はアブシジン酸50ppmの茎葉散布で低下した.以上よりNPSIはイネ体のイネいもち病に対する抵抗反応に関わって防除効果を発揮すると考えられた.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-05-20
著者
-
山口 勇
The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN)
-
関戸 茂子
The Institute of Physical and Chemical Research
-
中川 泰三
Ageo Research Laboratory Agrochemicals Division Fine Chemicals Group Nippon Kayaku Co. Ltd.
-
吉田 博
Ageo Research Laboratory, Agrochemicals Division, Fine Chemicals Group, Nippon Kayaku Co., Ltd.
-
小西 憲二
Ageo Research Laboratory, Agrochemicals Division, Fine Chemicals Group, Nippon Kayaku Co., Ltd.
-
関戸 茂子
理化学研究所
-
山口 勇
Riken (the Institute Of Physical And Chemical Research)
-
吉田 博
日本化薬
-
吉田 博
Ageo Research Laboratory Agrochemicals Division Fine Chemicals Group Nippon Kayaku Co. Ltd.
-
小西 憲二
Ageo Research Laboratory Agrochemicals Division Fine Chemicals Group Nippon Kayaku Co. Ltd.
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