PCNB 分解菌 Pseudomonas aeruginosa I-41 株の分離および特性
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概要
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殺菌剤PCNBを分解する微生物を各種土壌試料から選抜した.PCNBを50μg/ml添加した0.1%酵母エキス含有無機塩培地中で各試料を28℃で7日間静置培養すると, 114試料中92試料において20∿80%のPCNBの分解が認められた.高分解率を示した試料からPseudomonas aeruginosaに同定される強分解菌I-41株を選抜した.本菌は静置培養条件下では一週間以内に10μg/mlのPCNBを完全に分解したが, 振とう条件下では18%の分解に留まったことから, 嫌気的条件下でより効率的に分解が進むことが示唆された.GC/MS分析によりI-41株のPCNB分解産物はペンタクロロアニリン(PCA)と同定された.以上より, PCNB分解菌はPCNBの存在の有無にかかわらずほとんどの土壌環境に生息し, おもな代謝経路はPCAへの還元であることが判明した.I-41株のPCNB代謝における酵母エキス添加濃度は0.5∿1.0%が最適であり, 200μg/mlの高濃度PCNB存在下では菌の生育および代謝が抑制された.さらに本菌はPCNB以外にもニトロクロロベンゼン類を還元すること, およびPCNB代謝が酵素反応によることを認めた.
- 日本農薬学会の論文
- 1995-05-20
著者
-
工藤 俊章
新技術事業団:理研微生物
-
田村 勝徳
東大・分生研
-
山口 勇
Riken (the Institute Of Physical And Chemical Research)
-
山口 勇
Microbial Toxicology Laboratory Riken:(present Address)laboratory For Remediation Research Riken Pla
-
工藤 俊章
理研
-
田村 勝徳
Molecular Ecology Evolution Group, Research Development Corporation of Japan (JRDC)
-
長谷川 志
Molecular Ecology Evolution Group, Research Development Corporation of Japan (JRDC)
-
工藤 俊章
Microbial Toxicology Laboratory, The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN)
-
Kudo Toshiaki
Microbial Toxicology Laboratory The Institute Of Physical And Chemical Research
-
長谷川 志
Molecular Ecology Evolution Group Research Development Corporation Of Japan (jrdc)
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