<原著論文>成人看護実習の学習内容の分析 : セルフケア能力の維持・向上への援助を学ぶ実習

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概要

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本研究の目的は,セルフケア能力の維持・向上の援助を学ぶ領域の成人看護実習において,入院患者を受け持ち看護過程を用いて実習した場合の学習内容の実態を,看護上の問題の分類から明らかにすることである。受け持ち患者の看護上の問題を帰納的にカテゴリ化し,各カテゴリに分類された記述数を計量した。その結果,43名の患者に関する207の看護上の問題から15カテゴリの学習内容が明らかにされた。記述数の多かったカテゴリは,治療に伴う潜在的合併症に関するもの,疾病に伴う症状に関するもの,治療上必要なセルフケア能力の不足に関するもの,退院後の自己管理に関するもの,長期療養生活に伴うストレスに関するものであった。この結果から,慢性疾患を持つ患者のセルフケア能力の維持・向上の援助を学習していることが明らかになった。しかし,現在の実習項目や実習内容の表現や患者教育プロセスとの関係を洗練させていく必要性が示された。
順天堂大学の論文
2001-03-29

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