ターミナルケアにおける看護婦のとまどいに関する研究
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概要
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日々ターミナルケアを行う看護婦が感じているとまどいの場面,とまどいの場面での対応の仕方,その時考えたことの3点をカードに記載を依頼した。そのカードをKJ法にて分類し,以下のことがあきらかになった。なお,とまどいとは終末期患者や家族に対して,看護婦がニードをみたすための看護問題を解決するための手段や方法がおもいつかず,どのように患者や家族にケアしたらよいか困ってまごつく状況と定義する。まず,とまどいの場面は7つに分類され,患者・家族に対するとまどいの場面と医師に対するとまどいの場面の2つに大別された。とまどいの場面での対応の仕方は7つに分類され,とまどいの場面で考えたことは4つに分類された。経験年数別にみるととまどいの場面に違いはみられなかったが,とまどいの場面での対応の仕方に違いがみられた。初心者の看護婦はただとまどうだけで行動に移せないが,経験を重ねるにつれ,自分のなかで思考し行動できるようになっていた。
- 順天堂大学の論文
- 1999-03-29
著者
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