ウシの潜在性乳房炎に関する研究 : 第 3 報潜在性乳房炎乳汁から分離された主要な細菌の薬剤感受性(畜産学科)
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概要
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潜在性乳房炎乳汁から分離された細菌のうち, 分離頻度の高かった上位4種類のSta.epidermidis 196株, Sta.aureus 80株, Strep.62株, Coryne.45株, および分離頻度は低かったがPseudo.13株を加えた, 合計396株について薬剤感受性試験を行った。用いた薬剤はPCG, SP, CP, CTC, KM, SMの6種類であり, これらに対する最小発育阻止濃(MIC)を測定した。各薬剤に対する耐性限界値を, PCGでは1.56u/ml(Pseudo.は25u/ml), 他の5薬剤では12.5μg/ml(Pseudo.は25μg/ml)とすると, いずれか1剤に耐性であった菌株の出現率は, Pseudo.100%, Strep.62.9%, Sta.epidermidis 29.6%, Sta.aureus 22.5%, Coryne.22.2%であった。これら耐性菌の耐性型は, Sta.aureusではほとんどがPCG単剤耐性型であり, Sta.epidermidisでは大多数がSM単剤耐性型, 次いでCTC-SM2剤耐性型が多かった。Strep.ではほとんどがKM-SM2剤耐性型であった。Coryne.では耐性菌は少なかったが, PCG以外の薬剤に対する耐性菌がみられ, 4剤および3剤耐性型があった。Pseudo.では13株すべてが3∿5剤耐性型であり, 多剤耐性の傾向を示した。
- 琉球大学の論文
- 1984-11-19
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