ウシの潜在性乳房炎に関する研究 : II. 潜在性乳房炎乳汁の細菌検査成績(畜産学科)
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概要
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沖縄県における乳牛の潜在性乳房炎に関する調査の一環として, 本島北部地区のAおよびB地域で本乳房炎と判定された93頭の162分房について, 好気性細菌の検査を行ない, 次のような成績を得た。培養に供した162試料のうち159試料(98.1%)で細菌が検出され, これらの試料から合計1,003株の細菌が分離された。分離された菌株ではSta.epidermidis(52.6%)が最も多く, 次いでStrep.(14.1%), Coryne.(10.0%), Sta.aureus(8.0%)の順であり, これら4種類の細菌で全菌株の84.7%を占めた。また, 地域別にみたこれら4種類の細菌の出現順位は, A地域では上記と全く同じであったが, B地域ではCoryne.がほとんど分離されず, Sta.aureusが3位であった。Sta.aureusはCMTによる凝集程度の強い試料ほど分離される頻度が高く, Sta.epidermidisは逆に凝集程度の弱い試料ほど高かった。また, Strep.は凝集程度++++の試料で, Coryne.は+++の試料で, それぞれ分離頻度が最も高かった。
- 琉球大学の論文
- 1983-11-19
著者
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