レサズリンテストを中心とする生乳の細菌学的検査 II(畜産学科)
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概要
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著者らは, 沖縄県における生乳の細菌による汚染状況を調査中であるが, 今回は, バルク酪農家とユニット酪農家とに分け, それらの工場生乳および酪農家で段階別に採取した生乳について, 調査を行なった。工場生乳のRTは, バルク酪農家の46試料すべてが2級以下であったが, ユニット酪農家の181試料では2級以下が27%であった。総菌数は, バルク酪農家の試料では91%が400万以下であったのに対し, ユニット酪農家の試料では80%が逆に400万以上であった。また生菌数は, 20℃および35℃培養では10^4∿10^8,5℃培養では10^2∿10^7,大腸菌群数では10^2∿10^6の範囲にあったが, バルク酪農家の試料はユニット酪農家のそれに比べて, いずれの細菌数も少なかった。なお, 細胞数は51万以上の試料が62%もあり, 特にこのような試料はバルク酪農家に多かった。一方, 酪農家で段階別に採取した試料のRTは, 乳房乳では1∿2級が, バケット乳, 冷却前乳および冷却乳では2∿3級が多かった。総菌数, 3種培養菌数および大腸菌群数は, 一般に後段階ほど増加したが, 各細菌数の増加率はバケット乳で最も高かった。また, 冷却乳の各細菌数は, 冷却前乳のそれに比べて増加したが, 増加率はバルク酪農家よりユニット酪農家の方で高かった。なお, RTの級と各細菌数との関係は, 級が高いほど細菌数も多かった。
- 琉球大学の論文
- 1978-12-01
著者
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