豚枝肉及び枝肉解体器具類由来大腸菌群の薬剤耐性(生物生産学科)
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概要
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食肉における薬剤耐性菌の汚染状況を知る目的で,と畜場内の豚枝肉及び枝肉解体器具類から大腸菌群を分離し,ABPC, CTC, SM, CP, KM, NA, SAの7薬剤に対する感受性試験を行った。豚枝肉由来のE.coliでは,18株中15株(83.3%)が耐性であったが,解体器具類由来では17株全てが感受性であった。一方E.coli以外の菌株(C.freundii及びK.pneumoniae)では,豚枝肉由来の57株中25株(43.3%)が,また解体器具類由来の133株中36株(27.1%)が,それぞれ耐性であった。薬剤別の耐性菌は,E.coliではCTC及びSA耐性が各86.7%で最も高く,E.coli以外の大腸菌群では豚枝肉及び解体器具類由来でABPC耐性が,それぞれ36.0%と72.2%で最も高かった。耐性型は,E.coliでは単剤耐性型から6剤耐性型まで7種類あったが,2剤耐性型が最多であった。E.coli以外の大腸菌群の耐性型は,豚枝肉由来の全てが単剤型で4種類,解体器具類由来では単剤型から4剤耐性型まで8種類あったが,両者ともABPC単剤型が最も多かった。Rプラスミド保有菌は,豚枝肉由来のE.coli及びK.pneumoniaeから1株ずつ検出され,いずれも単剤伝達型であった。
- 琉球大学の論文
- 1993-12-01
著者
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