レサズリンテストを中心とする生乳の細菌学的検査 IV(畜産学科)
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概要
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著者らは1977年以来沖縄県の生乳における細菌の汚染状況を調査してきた。今回はその一環として乳牛の各分房から直接採取した生乳について調査を行ない, 次のような成績を得た。夏季(1980年7∿8月)および秋季(11∿12月)に採取した延べ780試料におけるRTの成績では0∿5級に分布したが, ほとんどの試料(90.6%)は2級以下であった。総菌数は93.1%の試料が5万/ml以下であった。また35℃2日培養による生菌数は, 10^0/ml台から10^4/ml台の範囲にあったが, 多くの試料のそれは10^1∿10^3/ml台であった。細胞数は76.0%の試料が49万/ml以下であったが, 100万/ml以上の試料も11.7%みられた。細胞数が100万/ml以上の試料の多くはRTで3∿5級を示した。分離菌株の種類ではStaphylococcus(57.1%)が最も多く, 次いでMicrococcus(8.8%), Corynebacterium(5.9%), Acinetobacter(3.8%), Streptococcus(3.1%)の順であったが, これらの出現頻度とRTの級の間に関係はみられなかった。
- 琉球大学の論文
- 1981-11-30
著者
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