食鳥処理場の器具類及び食鳥肉由来大腸菌の薬剤耐性(生物生産学科)
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概要
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食鳥肉における薬剤耐性大腸菌の汚染状況を知る目的で,食鳥処理場の工程別に器具類,食鳥肉及び食鳥肉の解体器具類から大腸菌を分離し,ABPC, CTC, SM, CP, KM, NA, SAの7薬剤に対する感受性試験を行った。処理器具類由来大腸菌では,80.7%(271/336株)が耐性であった。食鳥肉由来では56.7%(76/134株)が,また解体器具類由来では41.5%(17/41株)が,それぞれ耐性であった。薬剤別の耐性菌検出率は,全体ではCTCが65.0%で最も高く,以下SM, SA, KMの順であった。また処理器具類と食鳥肉由来における耐性菌の検出順位は上記と同じであったが,解体器具類由来ではSA耐性が最も多かった。薬剤耐性型は,単剤耐性型から6剤耐性型まで23種類認められたが,工程が進むに伴ってその種類は減少した。また,耐性菌の84.7%が2剤以上に耐性の多剤耐性であったが,処理器具類由来の77%が3剤耐性型以上であったのに対し,食鳥肉及び解体器具類由来では64∿74%が逆に2剤耐性型以下であった。耐性菌におけるRプラスミド保有菌は,30株(9.7%)であり,少なかった。
- 琉球大学の論文
- 1993-12-01
著者
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