バガスとオガクズを利用した腐葉土の試作 : 第 2 報試作過程における山東菜の生育に影響を及ぼす要因解析(農芸化学科)

概要

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産業廃棄物を有効に利用して有機質肥料を作るために, バガスとオガクズの混合物に作物を栽培しながら腐葉土の試作を試みた。そして今回は, 腐葉土の試作過程における作物栽培での作物の収量に影響を及ぼす要因について検討した。要因として元肥, 炭カルおよび追肥の量, 追肥回数, バガス, カンナクズおよびノコクズの混合割合をとり挙げ, それらの要因はL_<27>(3^<13>)の直交配列表により割り付けた。栽培作物として山東菜を用い, 35日間栽培を行なった。収量の少ない処理区は元肥, 炭カルおよび追肥なし, バガス : カンナクズ : ノコクズ=1 : 1 : 1の区で, 収量の最も多い処理区は, 元肥および炭カルなし, バガス : カンナクズ : ノコクズ=9 : 1 : 9,追肥×1(1倍量)を毎日追肥する区で, それぞれ0.19g, 67.6gの収量を示した。山東菜の収量に対する要因効果について, 直交表の解析に従い分散分析を行なった結果, 追肥量が危険率5%で有意性を示し, 追肥量が増加すると収量も明らかに増加することを推察した。
1983-11-19