航空機搭載電波氷厚計による白瀬氷河およびその上流域の氷原と 基盤地形調査(英文)
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概要
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1980年1月29日に, 第21次南極地域観測隊が昭和基地に搬入, 飛行を実施していたピラタスポーター機に電波氷厚計を搭載し, 白瀬氷河およびその上流域で氷厚および基盤地形の調査を行った。使用周波数は179MHz, ピラタスポーター機の翼につけた三素子八木アンテナを使い送受信を行った。記録方式としては, 反射エコー強度をオシロスコープ輝度に変換し連続的に反射エコーを記録するシステムと, 飛行中2.5分ごとにAスコープ記録をとるシステムと2方式を採用した。なお, 今回使用した電波氷厚計の場合2000m以上の氷厚では, 電波の減衰により, 岩盤からの反射エコーはとらえることができなかった。測定結果から, 白瀬氷河下流域ではクレバスによるラジオ波散乱のため, 明らかな岩盤からの反射は記録されず, 白瀬氷河B地点(70°20′S, 39°20′E)から約30km上流部まで基盤は海面より高いところにあることがわかった。また, B地点から上流50kmまでは, 基盤地形は複雑であるが, それより上流部にはさほど複雑な地形はみられない。従前のCルートと交わっている飛行経路上の点(C94,C98)での氷厚は約1600mで, 以前に地上から測られた電波氷厚の値に一致する。
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