みずほ基地におけるごみ,糞尿および廃水の処理方法に関する提案
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概要
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みずほ基地は沿岸から250km内陸にはいった氷床上に存在する小基地である。この基地には通常3∿5名の人員が滞在し, 地球科学的研究・観測が実施されてきている。特に氷床上の降雪・積雪・氷床氷の研究では, 雪氷上の微量化学物質の分析に基礎をおく地球化学の研究を含んでいる。このため基地周辺の環境の汚染は最小限にくいとめなければならない。筆者が南極地域観測隊隊員としてみずほ基地に滞在した経験を基に, みずほ基地のごみ, 糞尿および廃水の処理方法を考察してみた。その結果本論文では, みずほ基地の燃料事情ときびしい作業条件を勘案し, 次のような方法を廃水, ごみおよび糞尿処理の1つの方法として提案する。処理方法の骨子は, まず廃水を凍結固化して氷ブロックを作製し, この氷ブロック中にごみ糞尿等を封じこめ, 雪面下の適当な場所に収容する, ことである。しかし, この処理方法は実験事実に基づいて提案されたものではないので, 今後実現化を図る際には基礎実験を国内の低温室やみずほ基地で実施することが必要となろう。この点についても簡単に記述する。
- 国立極地研究所の論文
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