白瀬氷河流域のラジオエコー探査(英文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東クィーンモードランド雪氷研究計画の一環として白瀬氷河流域でラジオエコー探査を行った。その結果, この流域での氷原および, 基盤岩からのエコー強度の分布が得られた。得られた氷厚と, 既に知られている氷床表面高度分布から基盤岩形態を求めた。白瀬氷河の近くでは, 基盤岩高度は海水面高度と等しいかそれ以下であるが, 内陸に入るに従って高度を増し500から1000mに達する。また, モレーンフィールドとして知られている場所では, 氷床表面直下に山が存在することもわかった。一方, 基盤岩からの反射エコー強度の分布から, 白瀬氷河流域主流部の氷床底部には何らかの形で水が存在すること, すなわち氷温が融点になっていることを示している。この事実は, 氷床の動力学考察からの予測と一致している。
- 国立極地研究所の論文
著者
関連論文
- 航空機搭載電波氷厚計による白瀬氷河およびその上流域の氷原と 基盤地形調査(英文)
- ロシア連邦カムチャツカ半島のウシュコフスキー氷冠におけるアイスレーダ観測
- 8-2.X線回折法によるCH_4クラスレート・ハイドレートの研究(Session(8)天然ガス)
- 数値計算による東南極白瀬氷河流域氷床の10000年後の氷床平衡形の見積もり(英文)
- 氷の中の分子原子の振動の研究 -34℃の謎を中心として-
- マイクロ波リモートセンシングによる最近の雪氷研究 -雪氷のマイクロ波特性の研究-
- 3a-D-1 レーダー観測から得られた南極氷床の誘電特性(I)
- 第23次南極地域観測隊夏隊報告1981-1982
- みずほ基地におけるごみ,糞尿および廃水の処理方法に関する提案
- みずほ基地での放射および微気象要素観測システム(英文)
- 東南極みずほ高原で観測されたレーダー多重反射から求めた岩盤形態について
- 包接水和物の溶液成長機構に関する研究
- ii. 空気包接水和物結晶及び氷床の電気的性質に関する研究(3.8.1(2) 北極域における気圏・水圏・生物圏の変動及びそれらの相互作用に関する国際共同研究,3.8.1 総合研究,3.8 科学技術振興調整費による研究,3. 研究業務)
- ii. 空気包接水和物結晶及び氷床の電気的性質に関する研究(3.8.1(3) 北極域における気圏・水圏・生物圏の変動及びそれらの相互作用に関する国際共同研究(II),3.8.1 総合研究,3.8 科学技術振興調整費による研究,3. 研究業務)
- ii 空気包接水和物結晶及び氷床の電気的性質に関する研究(3.7.1(5) 北極域における気圏・水圏・生物圏の変動及びそれらの相互作用に関する国際共同研究,3.7.1 総合研究,3.7 科学技術振興調整費による研究,3. 研究業務)
- ii. 空気包接水和物結晶及び氷床の電気的性質に関する研究3.7.1(5) 火山地域における土砂災害予測手法の開発に関する国際共同研究,3.7 科学技術振興調整費による研究,3. 研究業務)
- 巻頭言 : 雪氷物性特集
- 南極の氷を電波で調べる (電磁波と雪氷のつきあい)
- 第24次南極地域観測隊越冬報告1983-1984
- 白瀬氷河流域のラジオエコー探査(英文)
- 人工メタンハイドレートのラマン分光測定
- ボストーク・コアに含まれるクラスレート水和物の結晶学的解析