低濃度の酸の作用に伴うセメント水和物の変質挙動
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概要
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This study measured the amount of the solid phases in the hardened cement specimens immersed in pH2.0 sulfuric acid solution, hydrochloric acid and mixed acid (sulfuric acid : hydrochloric acid = 2 : 8 and 8 : 2 in molar ratio) in order to discuss the chemical transformation behavior of cement hydrate deteriorated by these acids. As a result, it is obvious that the cement hydrates deteriorate due to the dissolution of Portlandite by the action of proton as well as the chemical alteration of AFm phase by the action of anion. In case of the sulfuric acid acted, Monosulfate and Monocarbonate transformed into Ettringite by the action of SO<font size="-1">4</font><font size="-1">2-</font> which permeated from the outside solution. On the other hand, in case of the hydrochloric acid acted, Monosulfate transformed into Friedel's salt via Kuzel's salt by the action of Cl<font size="-1">-</font> which permeated from the outside solution. Furthermore, in case of the mixed acid, Monosulfate and Monocarbonate preferentially transformed into Ettringite instead of Kuzel's salt or Friedel's salt. As a result, in the case of mixed acid, it was shown that Cl<font size="-1">-</font> may permeate to the depths more compared with the case of HCl independently since the amount of fixation of Cl<font size="-1">-</font> near the exposed surface becomes small by generating of Ettringite.
著者
-
宮本 慎太郎
東北大学大学院 工学研究科
-
細川 佳史
太平洋セメント
-
久田 真
東北大学大学院
-
皆川 浩
東北大学大学院
-
皆川 浩
東北大学大学院工学研究科
-
皆川 浩
住友大阪セメント(株)建材事業部事業推進グループ
-
皆川 浩
東京工業大学大学院博士課程国際開発工学専攻
-
宮本 慎太郎
東北大学大学院
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