農業用抗生物質polyoxinの作用機作に関する研究(第1報) : 糸状菌の呼吸,蛋白・核酸合成および細胞壁合成に対する影響
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概要
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A new agricultural antibiotic polyoxin D shows antimicrobial activities at a low concentration to fungi, such as Pellicularia sasakii, Alternaria kikuchiana and Cochliobolus miyabeanus, but not to bacteria and yeasts. In addition, at the minimal inhibitory concentration, polyoxin D causes characteristic swelling phenomenon at the tips of growing mycelia and germ-tubes of fungi spores. To elucidate these mechanisms of action of polyoxin D on fungi, experiments have been carried out. The results are as follows: 1) Endogenous and Exogenous respiration of resting cells of Cochlio. miyabeanus, Pelli. sasakii and Alter. kikuchiana are not completely inhibited by polyoxin D, even at 50mcg/ml. 2) Incorporation of 14C-amino acids into the protein fractions of Cochlio. miyabeanus and Alter. kikuchiana are not affected by polyoxin D. Incorporation of 32P-phosphoric acid into the RNA and DNA fractions of the above mentioned fungi are also not affected. 3) Incorporation of 14C-glucosamine which is a constituent of chitin, a main component of cell-wall of a group of fungi, into the 6N hydrochloric acid-hydrolysis fraction of Cochlio. miyabeanus mycelia is inhibited by 5 to 50mcg/ml of polyoxin D at the rate of 85 to 95%.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
-
佐々木 茂樹
東亜農薬研
-
見里 朝正
理化学研究所
-
佐々木 茂樹
東亜農薬株式会社農薬研究所
-
太田 農夫也
東亜農薬株式会社農薬研究所
-
山口 勇
理化学研究所
-
黒田 節
理化学研究所
-
佐々木 茂樹
東亜農薬株式会社研究所
-
太田 農夫也
東亜農薬株式会社研究所
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