キュウリ灰色かび病菌の発病に及ぼす核酸塩基関連化合物の促進効果
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概要
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蒸留水で懸濁した灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の胞子を接種源とした場合, 胞子濃度がおおよそ1×10^5/ml以下では発病が認められない。しかし, 核酸塩基プリン系化合物を2.5%以上のグルコース存在下で胞子懸濁液中に添加すると, キュウリ葉上に滴下, 或いは散布した胞子は極めて容易に葉内へ侵入し病斑を形成する。添加するプリン関連化合物は通常1×10^<-4>〜10^<-3>モルで, ヌクレオシド3リン酸や1リン酸では1×10^<-4>モルで十分に発病を誘発するが, 遊離塩基やヌクレオシド2リン酸では1×10^<-3>モル以上を必要とする。これらの添加物による病斑形成は2〜3日で観察出来る程度の病徴が伸展してくる。同じ核酸塩基であるピリミジン系化合物では全くこの作用は認められない。
- 日本植物病理学会の論文
- 1981-04-25
著者
-
小林 裕美子
理研
-
黄 耿堂
理研
-
黄 耿堂
理化学研究所微生物薬理研究室
-
黄 耿堂
理化学研究所
-
見里 朝正
理化学研究所
-
渡部 忠一
東邦化学工業株式会社技術研究所
-
阿久津 克己
理化学研究所
-
小林 裕美子
理化学研究所
-
厳 潤実
理化学研究所
-
厳 潤実
The Institute of Physical and Chemical Research
-
厳潤 実
理研
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