エチレン吸収剤がカキ果実のポリガラクチュロナーゼ活性に及ぼす影響
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概要
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エチレン吸収剤の入ったポリエチレン袋にカキ果実を包装すると, 硬度の保持が良好で貯蔵期間を著しく延長することができることが知られている. そこで, 室温と5°Cでのポリエチレンバッグ包装果実にエチレン吸収剤を使った場合と使わなかった場合におけるカキ果実のポリガラクチュロナーゼ (PG) に及ぼす効果について検討した. また, PG活性はカキ果実の品質や硬度を貯蔵中に低下すると考えられているので, PG活性を品質, 軟化の指標として使用し得るかどうかを検討した. カキ果実の不溶性画分のPGは室温ではエチレン吸収剤を使用しなかった場合よりも使用した場合の方がより高い活性を示した. 一方, 可溶性画分では上記の区間に有意差は認められなかった. 可溶性画分のPG活性は室温でエチレン吸収剤を使ったものより5°Cで使ったものの方が高かった. エチレン吸収剤は室温で全ペクチンの分解を抑制するけれども, 温度やエチレン吸収剤がPG活性に対する影響はほとんど認められなかった. エチレン吸収剤に及ぼす作用はインベルターゼに対するよりも小さく, かつ, カキ果実の軟化とPG活性との関係は少ないものと考えられる.
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