小肝細胞癌における高エコー域の予後因子としての意義
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概要
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径2cm以下の小肝癌における高エコー域の予後因子としての意義を評価する為, 高エコー型小肝癌32例の臨床所見を非高エコー型小肝癌55例と比較検討した. 高エコー群では非高エコー群に比し, 臨床病期I期の頻度が有意に高く, 単発例も有意に多かつた. 細胞異型度では, 前者は後者に比し, 高分化型肝癌の割合が有意に高く, また発育に伴う脱分化の過程がより緩徐に進む傾向が認められた. 高エコー群の生存率は, 3年73%, 5年56%, 7年および9年48%であつた. 一方非高エコー群では, 3年46%, 5年42%, 7年0%であつた. 以上より, 小肝癌における高エコー域の有無は, 予後因子として有用な指標となることが示唆された.
著者
-
田守 昭博
大阪市立大学医学部
-
岡 博子
大阪市立大学 公衆衛
-
大竹 宏治
大阪市立大学保健体育科研究室
-
小林 絢三
大阪市立大学
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
栗岡 成人
大阪市立大学医学部第3内科
-
黒木 哲夫
大阪市立大学
-
貫野 徹
公立忠岡病院内科
-
坂口 浩樹
大阪市立大学医学部公衆衛生
-
大竹 宏治
大阪市立大学医学部第3内科
-
金 鎬俊
森本病院
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