GPT積算値導入によるe抗体持続陽性慢性活動性肝炎の組織学的予後の検討
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概要
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GPTが高値で変動するe抗体持続陽性慢性肝炎で1年以上の間隔をあけて2回以上肝生検を施行しえた15例の組織学的予後を検討した. 15例のGPTの50KU以上の部分の積算値を重量法により測定し, 基準GPT (=50KU) 積算値の倍数 (M) で表示し, これに肝生検間の観察期間 (月) を掛けたZ値と組織学的予後との関係について retrospective に比較検討した. 15例中, 組織学的に改善例6例, 不変例4例, 悪化例5例であり, 改善例のZ値は-54.3±50.8, 不変例のZ値は-15.6±27.6, 悪化例のZ値は92.8±58.1であり, 改善例, 不変例のZ値と悪化例のZ値との間には有意差が認められた (p<0.05). e抗体持続陽性慢性肝炎でもGPTが高値を継続する症例ではZ値が高値を示し, 組織学的に悪化する可能性があるため, 何等かの治療によりGPTの低下に努める必要があると考えられた.
著者
-
吉場 朗
虎の門病院 消化器科
-
海上 雅光
虎の門病院病理学科
-
池田 健次
虎の門病院(共済) 消化器科
-
荒瀬 康司
虎の門病院 健康管理センター
-
竹内 和男
虎の門病院 消化器科
-
村島 直哉
虎の門病院消化器内科
-
斉藤 聡
虎の門病院 消化器科
-
中島 正男
虎の門病院 消化器科
-
熊田 博光
虎の門病院
-
郡司 俊秋
虎の門病院消化器科
-
海上 雅光
虎の門病院消化器科,冲中記念成人病研究所
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器
-
荒瀬 康司
虎の門病院消化器科, 沖中記念成人病研究所
-
中島 正男
虎の門病院消化器科, 沖中記念成人病研究所
-
郡司 俊秋
虎の門病院消化器科, 沖中記念成人病研究所
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科, 沖中記念成人病研究所
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科
-
村島 直哉
虎の門病院消化器科, 沖中記念成人病研究所
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